2025年9月20日ふじのくに防災フェロー「建築防災学」-科目受講生/フェロー2期修了生
講義で学んだこと 〜暮らしと建築に生かす視点〜
今日は一日、建築防災に関する講義を受けました。
建築に携わる者として、また地域に暮らす一人として、学び直しが多い時間でした。
●ブロック塀の危険性
地震のたびに倒壊が問題となるブロック塀。
特に古い無筋の塀や老朽化した門柱は、想像以上に危険をはらんでいます。
学校の敷地内の塀は大阪北部地震(2018年)以降に急速に改善されましたが、個人所有のブロック塀については、まだまだ課題が残っていることの再認識をした。
●建物の「総合耐震化」
建物本体の耐震化は進んできましたが、非構造部材――例えば天井材や照明器具、外装材の落下リスクが見過ごされがちです。
避難所として利用される建物では、こうした「総合的な耐震化」が不可欠であることを実感しました。
●情報公開と信頼
安全・安心を確保するには「情報公開」も大切です。
どの建物が耐震診断や補強を受けているのかを明示することで、地域の人々は安心して避難先を選ぶことができます。
静岡県では、公共建築物に建築物の耐震性能のランク付けを行っており公表もしているが、こうした取り組みが信頼を生むと同時に民間建物への拡大も大切かと感じました。
●学校と地域の連携
印象的だったのは、仙台市での避難所運営の事例です。
地域住民と学校が協力し、子どもたちも炊き出しに参加しました。
「防災は特別なことではなく、日常の延長にある」
その言葉を、実際の取り組みが体現しているように思いました。
●子どもたちと未来の防災
防災教育は、地域を理解し、愛する心を育てることにつながります。
学校の先生の知識と、地域に暮らす人々の経験や知恵。その両方を合わせることで、子どもたちは「地域を好きになる」と同時に、「防災力」も自然と身につけていくのだと感じました。
●おわりに
今回の講義を通して、改めて「防災は建築や暮らしと切り離せない」ことを強く思いました。
日々の設計や現場の中で、こうした学びをどう活かすか。
地域の皆さんと一緒に考えながら、安心して暮らせる住まいづくりに取り組んでいきたいと思います。
以上



















