5月21日ふじのくに防災フェロー「気候学」-科目受講生/フェロー9期修了生
5月21日にふじのくに防災フェロー講義「災害社会学」が行われた。
担当教員は、奈良大学 木村圭司教授で、受講生6名(12期生)、修了生1名(9期生)が参加し、Zoomによるオンライン講義で実施された。
3年ぶりの受講であったが、新しい内容が盛沢山で、多くの気づき生む1日であった。
授業の主な内容は、①気候と気象、②世界スケールの気候、③日本スケールの気候、④小スケールの気候、⑤分布図と時系列データの読み方、注意点、⑥課題で、その中で特に3つのことが勉強になった。
1.「気候学」に関する言葉(用語)を正しく整理することが出来た。
今まで何気なく使っていた「気候」とは「気象」との違い、「異常気象」とは、「豪雨」と「ゲリラ豪雨」、「降雪」と「積雪」の違いなどを言葉(用語)の意味を正しく整理することができた。
2.「地球温暖化」に対しの一般的な常識を鵜呑みにしないで、疑問を持つ必要がある。
一般的にEast Anglia大学Climate Research Unitの「過去268年の気温変化」から1980年以降「地球温暖化」が進んでいると示されているが、「過去1000年間の気温変化」や「過去10,000年間の
気温変化」の結果を見ると見方が変わり、地域によって温暖化の程度が異なることが理解できた。
ホッキョクグマやツバルの写真を見ての感情からでなく、データと論理的に展開する必要がある。
3.地理情報システムや気象シミュレーションを応用して、これまでの気象災害について解析を行い、その
結果を今後の地区防災に生かすために、まずは課題の「静岡の雨温図」作成から展開していきたい。
Zoomによるリアルタイムオンライン講義状況
-以上-
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