6月12日ふじのくに防災フェロー養成講座「火山学」-科目受講生/フェロー6期修了生-
6月12日(土)に小山真人先生、鵜川元雄先生による「火山学」を受講した。講義はZoomオンライン形式で実施され、私も含め受講者は3名であった。今年3月に約17年ぶりに富士山噴火ハザートマップが大幅に改定され、私が働いている職場のある富士宮地区のハザード想定が大きく変わった事から、私自身の知識をアップデートする目的で受講した。
講義は三部構成で行われ、午前は小山真人先生の講義(「1.火山噴火と火山防災の基礎」「2.日本の火山防災の現状と課題」「3.富士火山の噴火史と防災」)があり、午後前半では鵜川元雄先生による講義(富士山噴火予知)、午後後半では富士山噴火危機対応シナリオ演習が行われた。
午前中の小山真人先生の講義では、映像や画像を多く使用した教材で講義がされ、火山噴火を直接経験した事がない私にとって疑似経験に近い感覚で受講でき、とても分かり易かった。
午後前半の鵜川元雄先生の講義では火山噴火の科学的なメカニズムの概要が説明され、噴火予知の具体例も数例紹介された。過去、北海道有珠山噴火のように噴火前に住民避難が完了した噴火予知成功例がある一方、御嶽山のように気象庁の噴火警戒レベルの発表が、噴火前に出されなかった例も多く、噴火警戒レベルに頼る防災計画では防災対応が手遅れになるリスクがあることを認識しておく事が重要である事を学んだ。
午後後半は小山真人先生がファシリテーターになって頂き、富士山噴火危機対応シナリオ演習が実施された。富士宮市を舞台に富士山噴火前後に起きるだろうと考えれるシナリオに基づき、課題が出され、受講生3名が1チームになり、個々の意見を出し合い出し、チームとしての回答を導き出す方式で進められた。チームディスカッションでは、私が思いつかない意見が多く出され、また1つ1つの回答に対し小山真人先生が丁寧な講評をされ、とても有意義な演習であった。
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