6月12日ふじのくに防災フェロー養成講座「火山学」-科目受講生/フェロー10期修了生-
昨年度、オンデマンド授業であった火山学ですが、今年度は6期生の修了生と今期の受講生と合わせて3人で受講しました。
2021年6月4日に富士山の噴火警戒レベルの判定基準が公開され、「富士山の噴火警戒レベル―火山災害から身を守るために―」のリーフレットが改訂・公表されたため、火山学はタイムリーな注目の授業です。
午前中は小山先生から火山噴火と火山防災の基礎、日本の火山防災の現状と課題、そして富士火山の噴火史と防災の講義を頂きました。富士火山の噴火史と防災においては、ハザードマップ改定のエビデンスとなった様々な研究の積み重ねもご講義いただきました。
午後は、鵜川先生から、同じ富士山であっても噴火の予知の視点からご講義いただきました。講義の中では、地震予知との比較やこれまでの火山噴火の観測データと予知などが説明され、実際にインターネットで気象庁や火山活動連続観測網ver.2などのリアルタイムな情報収集方法が紹介されました。
先生方の講義を経て、その後シナリオ演習を実施しました。
小山先生から出された3つの課題について、出席者3名で話し合い、合意のうえ代表者が回答していきました。その回答について小山先生から解説、回答例とコメントを頂きました。さらに、鵜川先生から令和3年6月4日現在の気象庁公表の「富士山の噴火警戒レベル判定基準とその解説」を用いて、説明を頂きました。私は、行政の防災担当ではありませんが、課題として与えられたリアルな情報から、判断、対応を真剣に考える機会となりました。
今日の授業では、火山学についてはもちろんですが、日本の各所で災害が起こる中、どんどん変わっていく新しい政策や対応などの情報をいち早く収集し、自分の持つ環境において更新していくことの大切さを感じました。また、実際に防災担当者として勤務されている受講生の皆さんの意見はとても貴重で、学び多いものでした。オンデマンド授業では学び得ることのできない事を学ぶことが出来ました。現在、新型コロナウイルス感染症感染拡大を受けて緊急事態宣言下にありますが、一日も早く受講生同士が対面で学び合える環境が再開できるように望みます。
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