5月8日ふじのくに防災フェロー養成講座「防災気象情報論」-科目受講生/フェロー10期修了生-
防災気象情報論は今年度から新規開講された講義科目である。受講生は11期生2名と修了生1名の計3名であった。
1講時めは、牛山先生から講義内容並びに講師紹介がされ、その後、災害情報の基本が説明された。
牛山先生の講義では、気象情報は、近年、分類・細分化され公開されているものの、その情報の受け取り手となる人の受け取り方やどう使うかが重要で、その活用に難しさがあることが説明された。情報の細分化の状況や公情報開の現状を、大雨警報を例に避難につなげる難しさについて説明があった。
続いて、ふじのくに防災フェロー養成講座4期生でもあり、長野地方気象台にご勤務され、平成27年度から防災総合センターで教育支援員をされてみえる向井利明様が最後までの時間をご担当された。講義は、専門的であるものの時に平易な言葉を用いて、専門的で広範囲な防災気象状況を最近の動向を含めて説明された。
授業内容は、大雨や台風を中心に、気象台が取り扱う地震・火山に係る気象情報まで、防災気象情報の発令から受け取り手の行動のあり方を法律や気象情報等の変更と合わせて説明があった。気象情報を収集する技術の向上や災害の履歴から、防災気象情報と警戒レベルの関係性や変更の経緯についても詳しく説明があった。加えて、新しく運用されている気象庁HPの変更点やキキクルの活用の裏技なども紹介された。
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