8月8日ふじのくに防災フェロー養成講座「地震学」-科目受講生/フェロー9期修了生-
8月8日にふじのくに防災フェロー講義「地震学」が行われた。
担当教員は、笠原順三客員教授で、受講生4名(10期生)、修了生1名(9期生)が参加しZoomによるオンライン講義で実施された。
講義は、地震学の基礎、地震波、プレート間地震発生メカニズム、地震予知、地震と津波、火山活動についての説明と、近頃地震が多発していることについてのディスカッションなど中身の濃い講義を受講することができた。
以下、講義を受けて特に感じた3つのことを記す。
- 今まで、活断層の存在が地震発生に起因していると考えていたが、岩石を壊す「破壊現象」でなく、沈み込み帯のプレート間地震は「地震発生と水」、含水鉱物(蛇紋岩)の脱水による水が地震発生の引き金になる「摩擦現象(すべり)」がメインであることが理解できた。
- 自然に起きる自然地震だけでなく、世界各地で行っている開発や生産活動に伴い、人的活動により地震を生むことと巨大地震に誘発されて、その震源から離れた場所で誘発地震が発生することが理解できた。
- 熊本地震での余震と本震の発表など気象庁が発表することは、すべて正しいとは限らない。熊本地震では5の震度の1日後にM7.2の地震が起きた。これは想定外だったのか。現地では、断層が片側(北側)だけ動いた片づれ断層が起きた。防災に携わる自分は、できる限り現場に行き、自分の見方を養う必要がある。今後、新型コロナウィルス感染症の影響を含めて全体を総合して考え、行動する必要がある。
- 最後に
今回の「地震学」講義で学んだことを企業防災に活かしていきたい。
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