7月25日ふじのくに防災フェロー養成講座「統計法」-科目受講生/フェロー9期修了生-
7月25日にふじのくに防災フェロー講義「統計法」が行われた。
担当教員は、村越真教授で、受講生1名(10期生)、修了生1名(9期生)が参加した。昨年受講し、研究における統計法の位置づけと基礎的な統計法について学んだ。 今年は、Zoomによるオンライン講義で実施され、マンツーマンに近い内容で理論の解説
とエクセルを使った演習を中心に、中身の濃い講義を受講することができた。
以下、講義を受けて特に感じた3つのことを記す。
- 研究における統計法の位置づけ(何のための統計法か?)
科学的研究は序論⇒方法⇒結果⇒考察の流れの枠組みに入れ込み、統計法は一部の標本から一般的な状況を導き出すことができる。講義を通じて、取り組んでいる研究について、リサーチクエスチョン、仮説・モデル、研究方法、変数化、得られるデータについて整理することができた。
- 相関と予測・考察について
事例として、東京23区の新型コロナウィルス感染者数を見ると、収入(資産)と感染者数に相関が見られた。ここで何故、二つに直線的関係があるのかを的確に考察できるかが、大切であることが確認できた。
- 個人差と要因について
例えば被災時にパニックに陥らず、冷静に行動できるか要因は何かを研究する上で、
個人差は一人ひとり違うのでゼロにはならない。科学の基本的な姿勢として要因と要因にある違いを確認していくことが大切であることが確認できた。
- 最後に
今回の講義で学んだ「統計法」を、取り組んでいる研究開発テーマで展開していきた
い。研究の目的⇒方法⇒結果⇒考察をスパイラルアップして実践していきたい。
Zoomによるリアルタイムオンライン講義状況
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