« 2019年7月 | トップページ | 2019年9月 »

2019年8月

2019年8月26日 (月)

8月17日ふじのくに防災フェロー養成講座「企業防災と事業継続論」―科目受講生記事/フェロー6期修了生―

817日(土)に紅谷昇平先生による「企業防災と事業継続論」を受講した。この日は研修生4名の参加もあった。本講座は昨年度に新規開講された科目であり、私にとっては初めての受講となった。私の修了研修テーマが熊本地震と製造業の事業継続計画(BCP)であったこともあり、非常に興味深い講義内容であった。

講義は「1.企業や地域産業の被災の特徴」「2.企業活動と財務諸表の基礎」「3.企業のリスクマネジメントの基礎」及び「4.企業の事業継続計画(BCP)の基礎」の4時限に分け実施された。

受講してみて、私自身大きく考えさせられたのは、主に次の2つであった。1つめは被災企業にとって、直接被害(設備破損等)はもちろんの事、間接被害(風評被害などによる売上減、利益減)も事業継続をしていく上で、財務上のインパクトが大きい事である。講義では企業活動と財務諸表の初歩的な解説とモデルケースが提示され、間接被害の影響が非常に分かりやすく理解できた。

2つめはBCPを作り上げていくプロセスで、BCPを完成してから行動に移すのではなく、出来るところから手をつけていくことが大切であるという事である。講義の中で紅谷先生は「従来の防災計画、防災対策を基礎に発展。既存の企業防災の取り組みを活かし、事業継続の新しい視点をプラスして構築することが推進する上でのポイントである」と話されていた。企業にとって、従前の防災に関する取組の延長線上にあるのがBCPであり、ゼロからスタートさせるのではなく、根付いている活動を活かしながらBCPの視点を取り込み発展させた方が、実効性があると思われた。

BCP自体が、まだ歴史が浅く、特に地方在住の者にとっては学術的な知見を得る機会が多くない中、このように専門家の講義を受けられるのは非常に貴重であった。

1908171

1908172

第120回ふじのくに防災学講座のお知らせ

第120回ふじのくに防災学講座を下記のとおり開催しますので、お知らせいたします。

 

【日 時】  令和元年9月14日(土)10時30分~12時00分

【会 場】  東海大学短期大学部522視聴覚教室(5号館2階)(静岡市葵区宮前町101)
※駐車場は御利用できません。公共交通機関をご利用ください。

【受講料・定員】 無料・154名(先着順)

【対 象】どなたでも受講できますが、事前にお申し込みください。

申込みは、「氏名・住所又は勤務先・参加人数・電話番号」を電話、ファックス又はEメールで静岡県地震防災センターへ御連絡ください。

【内 容】

テーマ 「南海トラフ巨大地震への政府対応策の課題と最近の当該地域の地震活動変化ー内閣府作業部会に参加してー」

講 師  東海大学 教授、海洋研究所 所長 長尾年恭氏

【講演概要】

2017年12月からそれまでの“東海地震警戒宣言”の代わりに、新たな情報が公表されるようになった。これは、あたかも予知が完全に不可能となったとの印象を与える事になった。しかし予知研究そのものは大きな進展を見せており、地震発生の多様性というものが考慮され、0か1という警戒宣言から、確率予測の概念を取り入れた“南海トラフ地震臨時情報”に変化したのである。講演では、政府が公表する情報の意味や最近の南海トラフ沿いでの地震活動変化を客観的に紹介するとともに、最新の予知研究の成果も合わせて紹介する予定である。

詳細はこちらです。

静岡県地震防災センターHP:http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/e-quakes/center/seminar/index.html

2019年8月24日 (土)

本センター関係者のメディア掲載(2019年8月23日現在)

<新聞>

●片田敏孝客員教授

2019.8.7(水) 読売新聞 東京朝刊 31 群馬1 web

 邑楽館林地域 大雨「浸水域に17000人」 県想定実験 氾濫で取り残される

●増澤武弘客員教授

2019.8.11(日) 静岡新聞 朝刊 P26 社会

 燕沢 植生調査開始 静大客員教授ら リニア発生土候補地

2019.8.11(日) 中日新聞 朝刊 P26 社会

 考えるリニア着工 自然林の植生調査開始 静大客員教授ら、残土置き場で

2019.8.21(水) 静岡新聞 夕刊 P2 社会

 水質、水量減対策に懸念 リニア意見交換 生態系への影響で注文

●安藤雅孝客員教授

2019.8.11(日) 静岡新聞 朝刊 P22 特集

 提言 減災 昔話に残る地震と津波

●岩田孝仁教授

2019.8.14(水) 静岡新聞 朝刊 P25 読者のページ

 時評 防災ナッジの勧め 被害軽減へ行動促す

●小山眞人教授

2019.8.15(木) 静岡新聞 朝刊 P24 読者のページ

 時評 富士山ハザードマップ改定作業 想定火口範囲が拡大

●武村雅之客員教授

2019.8.16(金) 日本経済新聞 夕刊 P11 web

 大戦末期、1000人超犠牲の大地震 「隠された震災」全貌に光 名大、機密資料や郷土誌収集

●北村晃寿教授

2019.8.17(土) 静岡新聞 朝刊 P26 社会

 400年ごろ 安政東海と同型地震 「地質的な証拠発見」

2018.8.19(月) 読売新聞 東京朝刊 P29 静岡 web

 駿河トラフに大地震証拠 西暦400年頃 静大教授と高校生ら発見 

●森下祐一教授

2019.8.18(日) 毎日新聞 朝刊 P26 静岡

 リニア建設 JR、識者意見交換へ 県庁で2021日 流量や生態系巡り

2019.8.21(水) 静岡新聞 朝刊 P4 県内政治

 リニア水問題 大井川 沢枯れ発生なら JR「調査費負担」

2019.8.21(水) 毎日新聞 朝刊 P21 静岡

 リニア建設 大井川上流にカメラ設置 JRと県有識者意見交換

2019.8.21(水) 中日新聞 朝刊 P12 県内

 湧水量 段階的に調査 JR側 着工前に上限値設定

●牛山素行教授

2019.8.19(月) 日本経済新聞 西部夕刊 web

 鹿児島市、大雨対応検証へ 59万人 全員避難指示 避難所の定員超/増水した川渡る

●矢守克也客員教授

2019.8.21(水) 朝日新聞 夕刊 P4 web

 京大公開講座 春秋講義「平成を振り返って 自然災害への心構え」

●紅谷昇平客員准教授

2019.8.22(木) 朝日新聞 朝刊 P27 社会

 被災者支援 休めない 職員疲労 長期ケア重要

●防災総合センター

2019.8.22(木) 静岡新聞 朝刊 P1

 SDGs推進、地域へ提言強化 静岡大「新機構」来春設置 

●増澤武弘客員教授・森下祐一教授

2019.8.22(木) 中日新聞 朝刊 P14 県内

 沢にカメラ 流量監視 JR 動植物の状況も調査

 

<テレビ・ラジオ>

●牛山素行教授

2019.8.2(金) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 防災ボイス 避難に関する情報の理解を

2019.8.15(木) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 防災ボイス やむをえない場合は2階へ

2019.8.16(金) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 防災ボイス 河川の氾濫から命を守る情報

2019.8.20(火) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 防災ボイス 豪雨時の避難に関する考え方

2019.8.21(水) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 防災ボイス 地域の危険を知り命を守る

●関谷直也客員准教授

2019.8.9(金) 21002200 NHK総合 ニュースウォッチ9

 タンクの処理水 長期保管を検討 復興 最優先で議論を

●増澤武弘客員教授

2019.8.12(月) 18151857 SBSテレビ イブアイしずおか

 リニア中央新幹線の工事 残土置き場の候補地で調査

2019.8.13(火) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 リニア工事で大量の土砂 自然への影響は?

●北村晃寿教授

2018.8.16(金) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 約1600年前の巨大地震 痕跡を高校生らが発見

●森下祐一教授

2019.8.20(火) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 リニア中央新幹線 JRの対応策聞く会合

 

<雑誌・その他>

●廣井悠客員准教授

2019.8.2(金) 神戸新聞NEXT web

 災害対応へリーダー養成 防災講座10月から 三木

 https://www.kobe-np.co.jp/news/bousai/201908/0012572598.shtml

●関谷直也客員准教授

2019.8.9(金) 毎日新聞 web

 福島第1原発処理水「長期保管」も議論 7カ月半ぶり有識者小委、次回未定

 https://mainichi.jp/articles/20190809/k00/00m/040/266000c i

2019.8.10(土) 福島民友新聞社みんゆうNet. Web

 トリチウム含む処理水「長期保管」議論 恒久的には否定的意見

 https://www.minyu-net.com/news/news/FM20190810-404562.php

●片田敏孝客員教授

2019.8.16(金) 日本経済新聞 電子版 web

 「東京大氾濫」住民自ら備えを 片田敏孝氏

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48589530V10C19A8SHE000/

●森下祐一教授

2019.8.20(火) 産経新聞 web

 リニア工事でJR東海と静岡県が意見交換 国交省が初同席

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190820-00000562-san-l22

 

 

2019年8月 8日 (木)

8月3日ふじのくに防災フェロー養成講座「地震学」―科目受講生記事/フェロー6期修了生―

8月3日(土)に笠原順三先生による「地震学」を受講した。この日は研修生5名の参加もあった。

笠原先生は私の修了研修の指導教官であったことから、久しぶりに笠原先生にお会い出来、また講義にて新しい知見を得、そして個人的には私の担当業務である防災に関するアドバイスを頂け、とても有意義な1日であった。

 

講義内容は地震基礎・地震タイプ別説明、熊本地震・南海トラフ・最近の地震解説、地震予知考察、津波・火山活動説明など広範囲な内容であった。修了研修中に笠原先生は「災害を検証する際、発生した地域、事象、時間など狭い範囲にフォーカスされがちだが、視野を広く、引いた視点で俯瞰することも大事」の旨のことをよく話されていたが、そのことを改めて思い出される講義内容であった。

 

ふじのくに防災フェロー養成講座修了後、知識のアップデイトは主に本や新聞記事などの文献であったが、生講義の受講は、とても刺激になり、より深く理解するにはとても有効だと認識させられた。科目受講制度を利用し、今後は積極的に受講の機会を増やしていきたいと思う。

Image1-1

Image2-1

2019年8月 2日 (金)

本センター関係者のメディア掲載(2019年8月2日現在)

<新聞>

●小山眞人教授・岩田孝仁教授

2019.7.20(土) 静岡新聞 朝刊 P29 社会

 「火山防災、磨いて」 伊東沖の噴火30年 記憶継承へ シンポ

2019.7.25(木) 朝日新聞 朝刊 P25 静岡

 伊東沖海底噴火30年でシンポ 防災の重要性指摘 現地調査の研究者ら

●原田賢治准教授

2019.7.20(土) 読売新聞 東京朝刊 P30 静岡3 web

 静岡大・読売講座 詳報(1)自然災害と防災対策 津波 自ら命守る行動を

●唐戸俊一郎客員教授

2019.7.21(日) 日本経済新聞 朝刊 P30 web

 月の起源は地球のマグマ?-日米グループの新説に注目。

●牛山素行教授・関谷直也客員准教授

2019.7.26(金) 日本経済新聞 朝刊 P2 web

 真相 深層 九州豪雨、避難率は1%未満 いつ避難 「警戒レベル」難解? 同地域で異なる情報混在も

●水谷洋一教授

2019.7.30(火) 静岡新聞 朝刊 P25 東部版 web

 富士宮のバイオマス発電実証実験 シンポで展望議論

●関谷直也客員准教授

2019.7.30(火) 朝日新聞 朝刊 P1 一面

 原発 甘い備えの象徴 解体へ 福島 機能しなかった「事故対策拠拠点」

●野津憲治客員教授

2019.7.31(水) 静岡新聞 朝刊 P32 社会

 【訃報】静岡大学防災総合センター客員教授 野津憲治先生

●小山眞人教授

2019.8.1(木) 静岡新聞 朝刊 P20 東部版 web

 清流 噴火30年、新時代へ課題

 

<テレビ・ラジオ>

●藤井基貴准教授・小山眞人教授

2019.7.24(水) 18151857 SBSテレビ イブアイしずおか

 防災最前線 小学生が考えた もし臨時情報が出たら

●小山眞人教授・岩田孝仁教授

2019.7.25(木) 18:151900  静岡第一テレビ news every.しずおか

 伊東沖海底噴火から30

●小山眞人教授

2019.7.31(水) 18151857 SBSテレビ イブアイしずおか

 防災最前線 海底噴火から30年 伊豆東部の火山防災は

●牛山素行教授

2019.8.1(木) 18101900 NHK総合 たっぷり静岡

 防災ボイス 豪雨時の避難に関する考え方

 

<雑誌・その他>

●山﨑登客員教授・片田敏孝客員教授

2019.7.20(土) 九州朝日放送 web

 【九州から伝えたい】「受け入れる避難所がない」自治体の消えない不安と悲鳴 被災して初めて突きつけられる課題

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190720-00010000-kbcv-l40

●関谷直也客員准教授

2019.7.20(土) ウェザーニュース web

 警戒レベル5が出た時、「命を守るための最善の行動」とは?

 https://weathernews.jp/s/topics/201907/030095/

●矢守克也客員教授

2019.7.24(水) 毎日新聞(Yahoo!ニュース) web

 大雨から逃げ遅れないために 「避難スイッチ」明確に

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190724-00000022-mai-soci

●小山眞人教授

2019.7.25発売 地理 Vol.648月号 P10-15 2019

 地球科学者がブラタモリを案内して考えたこと

 http://www.kokon.co.jp/book/b471302.html

●片田敏孝客員教授

2019.7.25(木) Jbpress 10MTVオピニオン web

 東日本大震災の8年前から釜石で防災教育を行ってきた理由

 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56892

2019.7.27(土) ケンオー・ドットコム web

 三条市豪雨災害対応ガイドブック改訂版を監修した片田教授の防災講演会

 http://www.kenoh.com/2019/07/27_guidebook.html

●山﨑登客員教授

2019.7 研究レターHem21 Opinion Vol.54 令和元年7月号

 防災の裾野を広げる

 

« 2019年7月 | トップページ | 2019年9月 »

静岡大学防災総合センター

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Twitter

無料ブログはココログ