平成31年1月17日ふじのくに防災フェロー「防災実務実習」-科目受講生記事/フェロー2期修了生-
「2018年度ふじのくに防災フェロー養成講座」の『防災実務実習』に参加して。
防災実務実習に参加しました。
◆ 実施日時 2019年1月17日(木) 08時30分から16時00分まで
◆ 場所 静岡県庁別館の危機管理センター
◆ 実習の概ねの内容
静岡県の地震対策オペレーション訓練(総合図上訓練)の評価・検証
① 図上訓練を視察
② 訓練内容の評価・検証
③ レポート作成
当日の受講人数は7名 そのうち修了生は私1名でした。
静岡県の地震対策オペレーション訓練(総合図上訓練)を視察するのは初めての事で、最初はやや緊張しました。
訓練は1月16日(水)8時 30 分頃、南海トラフ沿いで巨大地震が発生し、県内で最大震度7を観測。建物倒壊や火災等のほか、間もなく大津波が襲来し、沿岸部で著しい被害を受ける。県、市町は直ちに災害対策本部を設置。その後、地震発生から 24 時間後を想定して訓練が始まりました。
岩田先生の説明を聞きながら災害対策本部の動きを間近で視察させて頂きました。
有事の際の静岡県危機管理センターの機能を肌で感じた一日でした。
視察した訓練内容は
重点項目関連
ア 緊急消防援助隊、自衛隊等の受入れ調整及び部隊配分調整
イ DMAT の派遣先の調整
ウ 広域物資輸送拠点開設及び国によるプッシュ型支援物資の受入手順の確認
エ 緊急輸送ルートの設定及び道路啓開業務手順の確認
オ 重要施設の燃料需要の取りまとめ、燃料確保のための手続き
カ 停電情報・復旧見込みの発信等にかかる電力事業者との連携
キ 停電に伴う影響(断水、交通障害等)への対応
その他
ア 危機管理情報一斉配信システムによる地震情報等の発信
イ 参集状況データベースを活用した職員参集状況の把握
ウ 市町情報収集要員の派遣
エ 災害対策本部・方面本部の設置・運営(本部員会議等)
オ ふじのくに防災情報共有システム(FUJISAN)、ホットライン、臨時電話等を
活用した被害等の情報収集
カ 災害応急対策要員の生活維持(食料の配給等)
キ 静岡県航空偵察実施マニュアルに基づく航空偵察の実施
ク 緊急地震速報(余震の発生)への対応
ケ 模擬記者会見(県政記者クラブに協力を依頼)
コ その他、県本部・各部及び方面本部が定める計画による訓練等です。
午後は岩田先生と参加者による評価・検証を行いました。
私の感想としては、実際の各地から上がってくる情報の伝達・共有・処理・まとめ等が混乱の中でも上手く流れて行くのには、部署の配置やスペース、工夫等にさらなる改良が必要かと感じました。
現在携わっている仕事上、建築物の応急危険度判定をする際にもこのような県の災害対策の動きを知ることは意義があり、防災実務実習に参加させて頂きありがとうございました。
私が住んでいる市の防災担当されている職員の方にも是非防災フェローを受講してもらい、このような防災実務実習にも参加してもらいたいと思いました。
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