5月19日ふじのくに防災フェロー「コミュニケーション論」-科目受講生記事/フェロー3期修了生-
関谷 直也 客員准教授によるコミュニケーション論が開講され、修了生2名を含む8名の受講生に加え、牛山教授、岩田教授も聴講しました。
講義ではまず、コミュニケーションの定義をした後、カルガモやカラスなどを例に、メディアは人々の固定観念に沿うようにパターン化された映像でニュースを流すことが示されました。
次に災害とコミュニケーションに関連する用語として、防災教育、サイエンスコミュニケーション、アウトリーチ、リスクコミュニケーション、ワークショップ、広報(PR:Public Relations)・広告(Advertisement)がありますが、これらの意味が多様化し、本来の意味とは異なる内容で使われがちであることが示されました。
さらに、災害情報研究や災害発生時の行動に関わる研究は、メディア研究、マス・コミュニケーション研究、情報行動研究、集合行動研究の一領域と位置づけることができますが、背景にあるこれらの先行研究と関連づけることなく、得られた知見が語られる場合の多いことが示されました。
最後に東日本大震災でメディアがどのように使われたかが紹介され、停電下ではラジオ、新聞、口コミの他、津波情報では防災無線も大きな役割を果たしたこと、被災地でソーシャルメディアの果たした役割はかなり限定的であったが、被災地外の関係者の情報共有においては有用であったことなどがデータに基づいて紹介されました。
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