1月15日ふじのくに防災フェロー「防災実務実習」-科目受講生記事/フェロー2期修了生-
1月15日(金)8:30より「防災実務実習」に参加してきました。
オブザーバーとしてですが、防災フェローの視点で県庁の訓練を捉えます。
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/saitai/documents/2016operationkeikaku2.pdf
岩田先生、防災フェロー5期生5名の方と県庁別館で集合し、
メイン会場となる5階危機管理センターまで訓練さながら階段を上りました。
会場はビブス担当班が書かれた職員がそれぞれエリアに配置され、
市町から上がってくる情報を東中西賀茂に分けて収集→それを分析→
対策立案→広域応援部隊の支援検討→対策状況の整理・調整→
緊急時案の対策意志決定というベクトルのもと、チームごとに
ワークがすすめられる体制(地図、PCによる情報共有、ホワイトボード等)が
できています。
情報はふじのくに防災情報共有システム“FHUJISAN”で集約・共有しています。
訓練が始まるとチームで地震発生から24時間経過後の状況及び、指示系統の確認をし、
リーダーはその後防災関係との調整会議に臨みました。
自衛隊、消防、警察、海上保安庁からの報告があり、臨場感溢れます。
共有する場面ではリーダーシップもさながら、時間をかけすぎず、
効率的な連絡、適切指示が大切であると実感しました。
県庁での対応は別館だけに留まらず、岩田先生の案内のもと
東館、本館、西館の各会場で物資班や広報班、通信班等の活動を見学。
模擬記者会見、本部員会議はオープンなスタイルで、メディアとの
距離感を身近で垣間見ることができました。
最後は川勝知事が本部長として講評。
最大の被害想定10万人は県民370万人に対して数%。その数字は
隣人100人に対して3人を失ってしまう数字です。
事前の対策を講じて減らすべきである事を痛感しました。
お昼を挟んでからは岩田先生と防災フェローメンバーでふりかえり。
メディア関係、行政職員という立場から様々な意見が出ました。
・情報がリアルタイムで流れることの重要性、安心感
・情報のやりとりの難しさ。メモをきちんと残す
・サイレントタイムの設定について
・応対スタッフはA要員、B要員で12時間交代制
・リエゾンとのコミュニケーション、平時からのつながり
今回受講しての一番の収穫は、トップでどのようなやりとりが行われて
いるのかを体験でき、災害支援活動の際に全体のイメージが持ち
また信頼感も持って有効に災害支援活動が行えるという自信がつきました。
防災フェローとして、今回の貴重な経験を多くの方に
伝えていく所存です。
« H28年度防災マイスターガイダンスを開催します | トップページ | 本センター関係者のメディア掲載(2016年1月29日時点) »
「ふじのくに防災フェロー」カテゴリの記事
- 2022年度ふじのくに防災フェロー養成講座称号授与式・シンポジウムのお知らせ(2023.03.06)
- 「防災実務実習」科目受講生 投稿(2023.01.30)
- 9月3日ふじのくに防災フェロー「企業防災と事業継続論」-科目受講生/フェロー9期修了生(2022.09.15)
- ふじのくに防災フェロー「津波工学」-科目受講生/フェロー9期修了生(2022.09.15)
- 人文社会科学のデータ収集と統計処理(2022.08.03)