学際科目「災害時におけるリスク危機マネジメント」:12月11日の様子
学際科目「災害時におけるリスク危機マネジメント」は防災マイスターの選択必修科目に指定されています。12月11日は笠原英男先生が講師を担当してくださいました。
今回は「市民トリアージがなぜ必要か」と題して講義をしていただきました。
初めに静岡県の災害時の被害想定と救助力のバランス、阪神大震災では救助された人のうち8割は家族や近所の人が救出したことや東日本大震災における医療支援の実情、被災現場では多数の負傷者の中、誰から先に運ぶのか、救護所に運ぶのか、病院には運ぶのか、市民にも判断を求められるため「市民トリアージ」が必要になることお話しくださいました。
次に、保健センターの加治看護師から「市民トリアージ」の訓練方法「輪になってトリアージ」について説明いただいた後実習を行いました。患者役は配られたカードに沿って患者役を演じ、トリアージ役は「市民トリアージ表」に従い、①柱や壁などに手足を2時間以上はさまれていたか?②自分で歩けるか?③自分で呼吸をしているか?④呼吸回数は?⑤手首の動脈は触れるか?⑥手を握って・目を開けて等の指示に応じるか?を確認し、緑・黄・赤どのタグになるかを考えました。設問によっては迷う場面もありましたが、必ず救護所や病院で専門家が再確認をするので迷ったら重症度が重い方へ判定すればよいとご教示いただきました。
笠原先生の講義
「輪になってトリアージ」の説明
「輪になってトリアージ」の実習
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