シンポジウム「防災フェローのあゆみ」を開催しました
3月14日、「先導的創造科学技術開発・社会的システム改革と研究開発の一体的推進事業「災害科学的基礎を持った防災実務者の養成」(ふじのくに防災フェロー養成講座)シンポジウム『防災フェローのあゆみ』」を静岡県地震防災センターで開催しました。
83名の方にご参加いただきました。
当日のプログラムはこちらです。
基調講演は、「減災から防災社会へ 〜地域防災36年の現場から〜」というタイトルで岩田孝仁さん(静岡県危機管理監兼危機管理部部長)に講演いただきました。
東海地震説の発表以降、区切りとなる出来事ごとに静岡県の防災体制の充実を3つのステージに分け説明されました。
三宅島噴火、北海道南西沖地震など国内外の様々な災害現場の現地調査から取り入れた知見により考案された数々の対策や、阪神大震災を契機にした地震対策の総点検、そして、その上で新たに見えてきた課題について順を追って話されました。
基調講演後には「ふじのくに防災フェローのあゆみ」と題したパネルディスカッションが行われました。登壇したのは以下の方々です。
コーディネータ:
牛山素行 (静岡大学防災総合センター教授)
パネリスト:
岩田孝仁 (静岡県危機管理監兼危機管理部部長)
中村光宏 (修了生・静岡県中央特別支援学校)
中村守孝 (修了生・浜松市南区役所区振興課)
山本健介 (修了生・湖西市危機管理課)
防災フェローとなってからの活動や効果についての質問では、修了生から「(伝聞や感覚ではなく)しっかりとした根拠に基づく話を目指すようになった」や「大学の先生とのコミュニケーション」などの意見があげられました。また、意識するようになった点として「間違ったことを教えると、それが命に関わる。いい加減なことは言えない。」という意見も出ました。
静岡県の岩田さんからは「毎年このシンポジウムに参加しているが、年々、修了生の発言が具体的に、しっかりとした内容になってきていると感じている。良い傾向だと思う。」との言葉とともに「来年度で5期目を迎えるが、そろそろ期をまたいだ大きなつながりを考えても良い頃だ」という提案をいただきました。
午前中には「第76回ふじのくに防災学講座」のなかで、今年度の防災フェロー養成講座修了生へ修了証書の授与式も行われました。
防災フェロー養成講座の基盤であった、文部科学省の先導的創造科学技術開発費・社会的システム改革と研究開発の一体的推進事業による助成は今年度で終了しますが、本講座は来年度も継続いたします。
これからの講座継続のために様々な協力、努力も必要になっていきます。
今後とも防災フェロー養成講座、および静岡大学防災総合センターをよろしくお願いいたします。
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