3月15日ふじのくに防災フェロー養成講座シンポジウムを実施しました
3月15日、「先導的創造科学技術開発費・ふじのくに防災フェロー養成講座シンポジウム『防災フェローのこれから』」を実施し、53名の方にご参加いただきました。
プログラムはこちらからご覧になれます。
●事業実施者からの挨拶
はじめに、静岡大学の伊東幸宏学長が挨拶し、防災フェロー養成講座のこれまで取り組みについて関係者への感謝の意を表するとともに、今後の継続について益々の協力を呼びかけました。
●基調講演
シンポジウム前半は、当センター副センター長の牛山素行教授が「中核的防災人材育成がなぜ必要か?ー近年の災害の教訓からー」と題して講演を行いました。
牛山教授は、防災フェロー養成講座の内容や目的を改めて述べ、修了生が各地で行っている学会発表や講演会等の成果を紹介しました。
そして、防災に携わる実務者を対象とした講座を行う意義として、「一人育成すれば、それに関わる多くの人が利益を得られる」ことなどを述べ、実務者以外を対象とした種々の講座による啓発と併せて、中核的人材育成が重要であることを訴えました。
●パネルディスカッション
後半は、「ふじのくに防災フェローのこれから」というテーマでパネルディスカッションが行われました。コーディネータは牛山教授が務め、パネリストには以下の方々にご登壇いただきました。
パネリスト:
柳橋則夫(内閣府政策統括官[防災担当]付参事官)
岩田孝仁(静岡県危機管理監代理兼危機管理部部長代理)
諸橋 良(静岡県静岡土木事務所河川改良課主査・フェロー第一期修了生)
松永直志(浜松市危機管理監代理兼危機管理課長)
前田恭伸(静岡大学大学院工学研究科教授)
横幕早季(元・静岡大学防災総合センター学術研究員)
各パネリストは、それぞれの立場から防災や防災フェローに関する具体的な取り組み・意見等を述べました。その中で、修了生の諸橋さんは、養成講座で学んだ知識と経験を活かして市内の小学校で出前授業を行った体験について紹介しました。
また、今後防災フェローを継続していく上での改善点について議論が行われ、修了生の継続的な取り組みをサポートしていく仕組み作りや、マスコミ等を利用して外部へ活動アピールをしていくことの必要性といった課題が挙げられました。
●共同事業者からの挨拶
最後の森山誠二静岡県副知事から挨拶がありました。森山副知事は、パネルディスカッションの内容を受けて、防災フェロー養成講座の継続に向けての改善点や今後への抱負と期待を述べて締めくくりました。
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同日同会場にて、「平成24年度ふじのくに防災フェロー養成講座修了証書授与式」が行われました。
今年度は、第三期生7名を含む12名が養成講座の課程を修了し、授与式には10名が参加しました。
関係者の皆様には、日頃よりのご支援ご協力に心から感謝いたします。
今後とも、防災フェロー養成講座並びに静岡大学防災総合センターをよろしくお願い申し上げます。
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