11月2日ふじのくに防災フェロー「河川工学」
11月2日、ふじのくに防災フェロー養成講義「河川工学」を開講いたしました。 担当教員は風間聡客員教授で、12名の受講生が参加しました。
まず、自然の中で見られる水循環システムと、その関連用語について説明があった後、流量の求め方について数式やタンクモデルを使って解説が行われました。
そして、堤防や堰(せき)、魚道、閘門(水位の異なる水路間で船を通すための水門)などの河川工作物について、その種類や設置の目的・効果が解説されました。
風間教授は「こうした構造物を判別できるようになったら立派な河川マニア!河川に行ったらぜひ探してみてほしい」と語りかけました。
後半は治水・利水・親水への取り組みについて例を挙げながら紹介され、景観を守るために河川周辺の環境にも重点が置かれるようになったが維持管理に手間がかかるといった問題もあることなどが述べられました。
最後に、防災を考える上で重要な概念である再現期間について解説が行われました。
流量の観測から超過確率(1年間の中で河川流量がある流量を超える確率)を求め、その逆数で再現期間(その流量を超える規模の洪水が何年に一度の確率で発生するか)が算出されること、この数値が堤防などの建設に際して費用対効果を考えるために利用されることなどが紹介されました。
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