9月7日ふじのくに防災フェロー「建築防災学」
9月7日、ふじのくに防災フェロー養成講義「建築防災学」を開講いたしました。
担当教員は佐藤健客員教授で、12名の受講生が参加しました。
午前中は、耐震基準の基礎的な知識と、地震による建物の屋内外の被害について講義が行われました。
東北地方太平洋沖地震の際の東北大学における建物の被害状況と、教員と学生で建物の応急危険度判定を行った事例などが紹介された他、建物そのものだけでなく、室内の壁面や家具類、ガラス、屋外の塀等の危険性についても述べられました。
午後の講義では、震災時における教育施設の避難計画とその後の事業継続、自主防災組織の役割、防災教育について述べられました。
佐藤教授は、宮城県内の様々な小学校について、例えば、小学校が避難所になった場合に、町内会がその運営にあたった事例と教員がその対応に追われた事例があることなどを紹介し、避難行動や事業継続をスムーズに行うには地域の役割が重要であると説明しました。
そして、地域学習や合同での訓練を行うなど、日頃から積極的に学校と地域住民との連携を図ることが大切と強調しました。
地域と学校の連携について受講生からは、学区内に複数の自治体がある場合はどうか?他の地域から避難者を受け入れる場合はどうか?など問題提起がされ、講義の後も活発な議論が行われました。
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