9月28日ふじのくに防災フェロー「社会調査演習」
9月28日、ふじのくに防災フェロー養成講義「社会調査演習」を開講いたしました。 担当教員は柄谷友香客員准教授で、9名の受講生が参加しました。
柄谷准教授は、東日本大震災の際、すぐに現地で調査・ボランティアをした経験や、仮設住宅への入居経験もあり、講義でも現地での体験が多く紹介されました。
午前の前半は、防災対策における社会調査(エスノグラフィー)の重要性について講義が行われました。
エスノグラフィーは元々民俗学の用語であり、防災分野においては、報告書には書かれていない当事者の経験や想いを聞き取り調査によって拾い上げ、その経験を共有することで教訓を活かすというものです。
そして午前後半の講義では、行政の手が回らなかった避難所の運営などを例に、「中核被災者」(被災地の地域リーダー)の役割について解説されました。
この中で柄谷准教授は、避難所の自治活動に女性のアイディアや行動力が大きな力を発揮したことを述べ、防災現場における女性の役割の重要性を強調しました。
午後はグループワークが行われました。
実際に起こった災害について、対策本部立ち上げ時の状況をまとめたテキストを読んで内容について議論し、そこから「災害対策に活かせる3つの知恵」をまとめるというものです。
各班気になったポイントを模造紙にまとめ、最後に発表会と意見交換を行いました。
発表では、「適切な情報収集・発信のために、通常時から行政・メディア・市民のネットワークを構築することが大切」という意見が共通して聞かれました。
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