7月7日 講演会「海底火山噴火を語り継ぐ」を開催しました
7月7日、静岡大学防災総合センターと伊豆半島ジオパーク推進協議会が共同で主催する講演会「海底火山噴火を語り継ぐ」を、伊東市役所にて開催いたしました。
伊東市民の方を中心におよそ80名にご参加いただきました。
当センターからは、増田俊明センター長、野津憲治客員教授、藤井直之客員教授、小澤邦雄特任教授他が参加しました。
開会のあいさつをする増田センター長
ジオパーク推進協議会の鈴木雄介さんに司会をしていただきました。
増田センター長の挨拶のあと、当センター客員教員である鵜川元雄教授が「手石海丘海底噴火-24年前に伊東沖で何が起きたか-」と題して講演を行いました。
講演では、1989年に伊東沖で起こった海底噴火について、噴火前の地震・連続微動のデータや新聞記事、噴火の様子を海上から撮影した映像などを交えて紹介されました。
さらに、噴火を引き起こした岩脈の貫入について3次元的な図を用いて解説が行われ、最後に、この一連の噴火から得られた情報が現在の観測や情報発信に活かされていることが述べられました。
続いて、スペイン・カナリー諸島火山研究所主席研究員のペレツ・ネメシオ博士に「スペイン、カナリー諸島、エルヒエロ島沖で2011〜2012年に起きた海底火山噴火」についてご講演いただきました。
講演では、海底火山噴火に伴って発生する二酸化炭素やヘリウムといった“見えないガス”の観測、GPSによる地形変動の観測から噴火予知を行う手法について紹介されました。
また一方でネメシオ博士は、講演会やパンフレットの配布による一般市民への防災教育の重要性についても述べられました。
講演終了後には、参加者の方からも多くの質問や講演に対する感謝の声が寄せられました。
ご協力いただいた皆様、ご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。
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