4月27日ふじのくに防災フェロー「災害社会学」
4月27日、ふじのくに防災フェロー養成講義「災害社会学」を開講いたしました。
担当教員は矢守克也客員教授で、13名の受講生が参加しました。
はじめに、「クロスロード」という災害ゲームが行われました。
「クロスロード」は「分かれ道」を意味し、阪神淡路大震災の当事者証言を元にした、ジレンマを伴う難しい議題について、どう対応すべきかを自らの問題として考えるという内容です。
受講生には「Yes」「No」と書かれたカードが配られ、「災害時、自分が病院のスタッフなら、搬送中の患者を撮影しようとするマスコミを許容するか否か?」といった問いに対して自分ならどちらを選ぶかお互いに意見を交わしました。
クロスロードゲームをする受講生
また、防災教育の例として、個人が自宅から最寄りの避難場所まで移動する様子を撮影し、その改善点などを分析する「個別避難訓練タイムトライアル」という取り組みについて述べられました。
矢守教授は、防災教育には様々な切り口があると語り、地震計に触れる科学的な側面からのアプローチや、震災を体験した子供が大人になって小学生にその体験を語るような心理面からのアプローチなど、多くの事例が紹介されました。
講義の様子